ご挨拶 Greetings

会長

第23回日本褥瘡学会 九州・沖縄地方会学術集会
会 長 清水 雄介
琉球大学大学院 医学研究科 形成外科学講座

2026年5月8日・9日の両日、第23回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会学術集会を沖縄にて開催させていただきます。本会開催にあたり、皆様に深く感謝申し上げるとともに、心より温かくお迎え申し上げます。

今回の学術集会では、「One Team 理想のチームビルディング」をテーマに掲げました。褥瘡ケアは、単なる治療技術の集積ではなく、患者さんを中心に据えた多職種連携の真価が問われる領域です。医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフ、介護職、そして患者さん自身——それぞれが異なる視点と専門性を持ちながら、同じ目標に向かって歩むチームの在り方が、褥瘡ケアの質を左右します。

私たちは日々、病院、クリニック、在宅、施設、地域といった院内院外の連携に直面しています。そこでは、制度や立場の違いを越えて、信頼と尊重に基づく関係性を築くことが求められます。治療の巧拙だけではなく、「誰と、どう向き合うか、どのようなチームを作っていくか」が、患者さんの安心と回復に直結すると考えています。理想的なチームとは、単に役割を分担するだけでなく、互いの強みを活かし、弱みを補い合うことで、より大きな力を発揮するものです。

沖縄は、多様な文化が交差する島であり、互いを受け入れ、支え合う風土が根付いています。この地で「理想のチームビルディング」を語り合うことには、特別な意味があると感じています。学術集会では、現場での実践に根ざしたシンポジウムやワークショップを通じて、皆様と共に「One Team」の本質を探求できることを願っております。参加者の皆様が、それぞれの現場に持ち帰り、実践に活かせるような学びと気づきが得られる場となるよう、企画を進めております。

また、沖縄の自然や食、歴史にもぜひ触れていただきたいと思います。初夏の海風が心をほどき、対話を深める場となることを願っております。沖縄の地で、学びと交流、そして癒しの時間を共有できることを、心より楽しみにしております。

琉球大学病院のスタッフ一同、皆様が安心して参加できるよう準備を進めております。沖縄でお会いしましょう。

ページ最上部へ